【内窓と複層ガラス、どちらがおすすめ?】それぞれの特徴とデメリットを比較
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カテゴリー:リフォームコラム

冬になり、寒さが厳しくなるこの時期。 家の中でも窓は熱の出入りが最も激しい場所のため、家の快適性を保つためには窓リフォームが重要です。
窓リフォームには、内窓や複層ガラスなど複数の選択肢があるので、どれを選べばいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、内窓と複層ガラスについてそれぞれの特徴をご紹介します。
窓リフォームをご検討の方は、ぜひ参考にされてみてください。
目次
そもそも窓の断熱リフォームはなぜ必要?

窓は、建物の中で最も熱の出入りが激しい場所であることをご存じでしょうか?
建物においての熱や冷気が出入りするのは、屋根からはわずか5%、外壁からは16%、床からはおよそ7%程度です。
しかし、なんと窓からは夏は70%、冬は60%もの熱や冷気が出入りしていると言われています。
また、室内に温度差が存在すると、高温の空気は低温の部分へ自然に移動し、均一な温度になろうとする性質があります。
具体的には、室内の暖房によって暖められた空気は、冷たい窓の方へ優先的に移動してしまいます。
このようなことから、効率的に室内の温度を保つためにも、窓の断熱リフォームを行う必要性が分かります。
「内窓」と「複層ガラス」は違うの?それぞれの特徴とメリットを解説
内窓(二重窓)

内窓とは、元々ある窓の内側に追加で設置するもので「二重窓」とも呼ばれています。
既存の窓に後付けできるため、設置費用が比較的低く抑えられ、施工も手軽にできることから人気のリフォームの1つです。
内窓を設置するメリットの1つに断熱性向上が挙げられます。
窓が二重になることで、外気の侵入を効果的に遮断し、部屋の保温性と断熱性が向上します。
そのため、暖房や冷房の効果を向上させ、エネルギーコストを削減にもつながります。
室内と室外の温度差を緩和することもできるため、結露防止にも効果的です。
さらに、窓が二重になることで、外部の騒音を遮断することができ、窓も強化されるため外部からの侵入も防ぐことができるという効果もあります。
- 関連ページ: 窓の結露 冬が終わったら放置?
ガラス交換

窓のガラスのみを交換する工事です。
「単板ガラス」という1枚のガラスではなく、「複層ガラス」と呼ばれる、複数枚のガラスが組み合わさったものと交換されます。
内窓(二重窓)との違いは、複層ガラスはガラスの種類に対し、「内窓」は新たに設置する窓を指します。
複層ガラスはガラスの間に密封された空気層が存在し、これにより優れた断熱性能や結露防止効果を発揮します。
紫外線防止効果も高く、外部からの紫外線を効果的に遮断します。
また、施工後の外観がほとんど変化しないのも複層ガラスの特徴の一つです。
- 関連ページ: 窓ガラス交換のリフォーム 交換の時期やメリット、費用相場

どちらがおすすめ?それぞれのデメリットを比較

では、複層ガラスと内窓(二重窓)どちらを選択するのが良いのでしょうか?
先ほどご紹介した通り、内窓と複層ガラスはいくつかの共通したメリットがあります。
それぞれのメリットとデメリットを比較検討した上で、ご自身の生活や、予算に合ったものを選びましょう。
内窓(二重窓)設置のデメリット

窓の開け閉めに手間がかかる
内窓をつけると、窓が増えるためその分窓の開閉の際に手間が生じます。
ベランダなどの頻繁に出入りする場所への設置はストレスになる可能性があります。
掃除が面倒
窓が増えることでその分掃除量も増えます。
特に、サッシは開け閉めをした際に汚れが入る可能性が高く、掃除に手間がかかります。
窓の種類によっては設置が困難な場合がある
内窓(二重窓)の設置には、内開き窓や内倒し窓、天窓などの特定の窓には適用できません。
また、既存の窓枠が十分な強度を持っていない場合や、窓枠の形状によっては取り付けることが難しい場合もあるので、事前に確認をしておく必要があります。
複層ガラスのデメリット

初期費用が高い
複層ガラスは、複数枚のガラスを合わせる構造のため、通常の単板ガラスに比べて費用がたかくなってしまう傾向があります。
また、複層ガラスの価格は、中間層に使用されるものによって大きく変わります。
乾燥空気がはいっている商品の相場は3万円~となっていますが、アルゴンガスや真空状態のものを封入する場合は、コストが上がるので複数個所の施工は初期費用がかかります。
性能が上がるのはガラス部位
複層ガラスへのリフォームは、交換するのはガラスだけなので窓サッシの枠や障子の性能は上がりません。
熱伝導率が高いアルミサッシの場合は、断熱効果のある樹脂サッシへのリフォームも合わせてされると良いでしょう。
ガラスのみ交換される場合は、障子や枠の結露に注意が必要です。
共鳴透過現象の可能性
共鳴伝達とは、文字通り共鳴が原因で音が透過してしまう現象です。
厚さが同じで、狭い空気層が挟まれた2枚の板ガラスが向かい合っている複層ガラスでは、音源に近い方のガラスが振動し、その振動が空気層を伝わってもう片方のガラスと共鳴します。
この共鳴により、特定の周波数の音が透過してしまい、窓からの騒音問題を引き起こす可能性があります。
まとめ

窓まわりをリフォームして断熱性能を上げると、冬は暖かく夏は涼しく快適な室内になります。
今回はそんな窓リフォームの内窓と複層ガラスへのリフォーム、それぞれのおすすめポイントやデメリットなどについてご紹介しました。
どちらがおすすめかという点については、一概には決められません。 それぞれの特性と自分のニーズを照らし合わせて判断することが重要です。
メリットとデメリットを比較検討した上で、ご自身の生活や、予算に合ったものを選びましょう。
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