リノベーションで効率的なワークスペースを作るポイント
- リフォームコラム
働き方の多様化や、お子様のオンライン学習の機会が増えている昨今、「リノベーションで自宅に快適なワークスペースやリビング学習ができるスペースを作りたい」というご要望もいただきます。
単に机を置くだけでは集中しにくかったり、生活空間が乱れてしまったりと、かえってストレスの原因になることも。
リノベーションによる理想的なワークスペースや学習スペースは、単に「場所」を作るのではなく、集中して快適に過ごせる「環境」をデザインすることから始まります。
理想のワークスペースを手に入れるためのリノベーションポイントを、具体的なアイデアと共にご紹介します。
目次
リノベーションで自宅にワークスペースを作ろう
家の中にワークスペースがあった方が良いかどうかは、個人・ご家族のライフスタイルや働き方によって大きく異なります。
まずは、そもそもワークスペースを持つことのメリットとデメリットはどのようなものか、そしてどのような方におすすめできるかを詳しく解説します。
ワークスペースを持つメリット
1. 仕事とプライベートのメリハリがつく
専用のワークスペースを持つことで、仕事の開始と終了の区切りをつけやすくなります。
リビングやダイニングで仕事をすると、仕事の道具が散乱したり、ついダラダラと過ごしてしまったりすることがあります。
ワークスペースがあれば、そこに入れば仕事モード、出ればプライベートモードと、気持ちを切り替えられます。
2. 集中力が高まる
専用の場所を設けることで、家族の話し声や生活音といった気が散る要素を減らせます。
特に、オンライン会議が多い方や、高い集中力を要する作業をする方にとって、静かで落ち着いた環境は生産性の向上に直結します。
3. 居住空間をすっきりと保てる
仕事の書類やパソコン、文房具などを一か所にまとめられるため、リビングやダイニングが散らかるのを防げます。
来客時も、ワークスペースの扉を閉めるだけで、簡単に生活感を隠すことができます。
4. 体への負担を軽減できる
ダイニングテーブルやローテーブルで長時間作業をすると、姿勢が悪くなり、肩こりや腰痛の原因になります。
ワークスペースでは、体のサイズに合ったデスクやチェアを導入できるため、快適な姿勢で作業を続けられます。
ワークスペースを持つデメリット
1. 物理的なスペースが必要
大きなデメリットは、専用のスペースを確保する必要がある点です。
個室を設ける場合は、仕事用に一部屋使うことになるため、他の用途に使えるスペースが減ります。
2. 孤立感を感じることがある
個室型のワークスペースは集中できる反面、家族とのコミュニケーションが減り、孤立感を感じることがあります。
リビングの一角に設ける場合はこの心配は少ないですが、個室にこもりがちな方は注意が必要です。
3. コストがかかる
リノベーションでワークスペースを作る場合、間仕切り壁の設置、デスクや棚の造作、照明やコンセントの増設などに費用がかかります。
自宅のワークスペースはどんな人におすすめ?
メリットとデメリットを踏まえると、以下のような方にはワークスペースを設けると良いかもしれません。
●自宅での作業時間が長い方
●オンライン会議や集中力を要する仕事が多い方
●仕事とプライベートのオンオフを明確にしたい方
●自宅で趣味や勉強に集中したい方
逆に、自宅での作業が週に数時間程度で、仕事の道具も少ない方であれば、無理に専用のワークスペースを設けなくても良いかもしれません。
設置場所とレイアウトの工夫
リノベーションでリビングのどこに設ける?
自然な動線内に配置する
家族が暮らしながら“ながら作業”できる場所が理想です。
たとえばリビングの一角を活用することで、家族の気配を感じながら集中もできる距離感が保てます。
ソファの背面や階段下、窓際ベンチの前など、もともとデッドスペースになっていた場所を改装するのも有効です。
個室にするかオープンスペースにするか
オープン計画は家族の視線も気にせず気軽に使えるメリットがありますが、集中したいときには視線が気になることもあります。
パーティションやガラス扉で、視線は遮らず音だけ軽減できる間仕切りなどを工夫するのもおすすめです。
家具・収納・配線の配置設計
使いやすいデスクと収納設計
快適なワークスペースには、奥行き60cm以上、高さ70~75cm程度の設計が基本です。
また、椅子を引き込めるように足元をオープンにしておくことで長時間の作業でも疲れにくくなります。
収納は飾る収納と隠す収納を分けて
教科書や学用品は棚やボックスで整然と収納しつつ、文房具や小物は引き出しに。
見せる収納(飾り棚)と隠す収納(扉付きキャビネット)を組み合わせれば、整った見た目と機能性を両立できます。
リノベーションで電源・Wi‑Fi位置を確保
ノートパソコン、スマートフォン、デスクライトなど複数機器を使うため、電源位置はデスク周辺に2口以上あると安心です。
また、USBポート付きのコンセントを組み込むと、配線がスッキリ見え使い勝手も向上します。
無線・有線LANのスペース
安定した通信が求められる場合は、有線LANの配線スペースを確保しておくと良いです。
Wi‑Fiルーターは近くの棚にも設置できるよう、ルーター設置棚とコンセントをセットで設置するのがおすすめです。
照明・遮音・空調を整えるリノベーション
ワークスペースの照明計画で明るさと目の負担を抑える
天井照明だけだと影ができて目に負担がかかります。
デスク上に可動式のタスクライトを設け、室内は間接照明などで柔らかな明るさを保つと快適です。
昼白色系と暖色系のLED切り替えができる照明を採用すると、一日の使い分けにも便利です。
リノベーションで静かな環境づくり
床・壁・天井に遮音性の高い素材(吸音パネル・クロスなど)を使うと、家族の声や階下への音漏れを軽減できます。
さらに、引き戸の下部に空気層を設けるなど簡単な遮音対策も効果的です。
空調の快適さも重要
リビング中央ではない場所に学習スペースを設ける場合、エアコンの風が届きにくくなるケースがあります。
小型ファンやパーソナルヒーターを近くに置いたり、エアコンの風向きを調整するなどの導線設計をしておくと快適性が保たれます。
将来の使い方を見据えたワークスペースへ
可変性のある間仕切りや家具
「今は勉強スペース→将来はアイロンがけの場所」など、使い方が変わる可能性も考慮し、移動可能なカウンターや可動式の家具がおすすめです。
使わないときは折りたたんでしまえる収納付きデスクも便利です。
子どもの年齢に応じたリノベーション
小さいお子さん向けには、丸みのあるコーナー付きデスクや、学びの手助けになる立ち上がり板(本立て付き)が便利です。
成長後には椅子+自立学習机や集中ブースに変えることも快適性を保ちつつできる設計が理想です。
リノベーションは単に古くなった部分を新しくするだけでなく、ライフスタイルに合わせて間取りを変更したり、最新の設備を導入したりすることで、新築以上の快適性と価値を持つ住まいへと生まれ変わる可能性を秘めています。
リノベーションを通して効率的に仕事が出来る、勉強が出来るワークスペースを導入することで、趣味や作業の時間をより快適にしましょう。
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